悩める力は生き抜く力,それを大切にしています
自分の心の内を、それを知らない相手に相談することは難しいことです。
そもそも悩みを人に相談すること自体に慣れていない人が多いのが実情でしょう。また,カウンセリングを受けることは精神的に弱いことの証で、周りから偏見をもたれるのではないかと戸惑いを覚える方も多いでしょう。
ストレスに遭遇して,悩み,葛藤し,心身に不調が生じることは,世間的な視点では弱い人が陥るという偏った見方があるかもしれません。しかし、本当にそうでしょうか?。長年にわたって心に問題に触れてきた私にとって,悩まれる方の多くは悩む力のある方にみえます。
また,世間一般の人よりも心が繊細で感受性の強い方といえることもできます。さらには,自分と向き合い,多くの困難を引き受け,それを一人で解決しようとする方かもしれません。
ストレスに直面したときに,誰もが心身にダメージを受けます。そして,表面的には健康でストレスに強い人がいても,実はその問題から目を背けたり,それを他者に吐き出して楽になっているだけかもしれません。そういった状態にある人は,カウンセリングを利用しようとは思わないでしょう。
そのため,心身の調子を崩すほどに悩み葛藤できる方は,真摯に問題に向き合う力があるといえます。
悩み葛藤できることは,その方の真摯な心の現れであれば,その真摯な心をほかの誰でもなく,自分の問題を解決するために使うことで,その葛藤を乗り越えることができるでしょう。そして,心が生来の自然な状態を取り戻し,自分らしさを再発見することができます。
当オフィスでは,皆様の悩みや葛藤を,皆様にとって良い方向に向かうための素材として大切にさせて頂いています。評価的に切り捨てたり,価値のないものと粗雑に扱ったり,マニュアルのみに従って取り扱うようなことはしていません。ご相談される方が安心できるように注力させて頂いています。
さらに,心理カウンセリングを受けることに不安や恐れを抱いたり、カウンセリングを受けること自体を自分の弱さや無能さと見なす方がいるかもしれません。そんな思いを持つ必要は全くありません。当オフィスではそうしたご相談される方の不安や恐れをも尊重しながらお話を聞かせて頂いております。少しの勇気をもって心理カウンセリングの扉を叩いて頂ければ,当初抱いていた不安や恐れが安心感に変わるでしょう。
安全性,確実性,客観性の高い心理療法および心理カウンセリング
当オフィスでは,最新の臨床心理学のなかでは最も科学的根拠を持った認知行動療法を基盤に心理療法や心理カウンセリングを実施しています。
なぜ自分にはその症状があるのか,なぜ対人関係でトラブルが起こるのかなど,自分自身とその周りで起こっている問題の心理的メカニズムを理解することができます。
そのため,問題への解決策もなぜ有効なのかを明確に理解することができます。
心理療法や心理カウンセリングのプロセスがわかりやすいため,自ずと安全性や確実性,客観性が高くなって,安心してお話を進めていくことができます。
相談される方のペースや意思を尊重しています
心理療法や心理カウンセリングでは,一方的に決めつけられたり,みたくもない過去を無理矢理振り替えさせられたり,したくもない解決策に取り組まなければならない,心理カウンセラーの話すことにYesとしか言えないのではないか,といった恐れを抱いている方も多いでしょう。
当オフィスでは,そういったご相談されるかたのペースや意思を無視して,心理療法や心理カウンセリングを進めるような,逆効果になることはしておりません。皆様が安心しながら問題に取り組めるように,皆様の心のペースや意思,タイミング,発言の自由さなどを尊重し,一方的で権威的な評価や指示,強制を排除しています。
心理カウンセラーに誤りがあるときはそれを素直に認め,ご相談される方と協力関係を続けられるように姿勢を改めことを,当オフィスの理念の一つとしています。
皆様の大切な心に触れさせて頂く機会を持つことに感謝をしながら、お話を拝聴させて頂きます。当オフィスで安心を体験して頂ければ幸いです。
田園調布カウンセリングオフィス
所長 山本貢司