心理療法の種類

認知行動療法

最近では最も科学的なエビデンスを持った心理療法です。定型的な手続きに乗っ取りながら、うつ病や不安障害,パニック障害,強迫性障害,人格障害,幻覚妄想,トラウマなどの問題を解決することができます。また,マインドフルネスやアクセプタンスコミットメントセラピー(ACT),メタ認知療法,スキーマ療法といった最新の技法を取り入れています。

ご相談される方の問題の性質に応じて認知行動療法を実施させて頂きます。

EMDR

EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に対して、エビデンスのある心理療法です。さらに、他の精神科疾患、精神衛生の問題、身体的症状の治療にも、学術雑誌などに成功例がしっかり記述されています。

従来の心理療法が5年、10年かけて、心のどこかに落ち着いていくプロセスを、EMDRでは非常に短時間に進めることができます。起こったできごとのすべてをこと細かく語ることは必要とはされないため、大変ストレスの少ない方法です。

ストレスマネジメント

認知行動療法の理論を生かしたストレスマネジメントのスキルを用いて、職場や家庭などにおけるストレスやストレッサーへの対応法や、ストレス状況下における心身のコントロールを保つ方法を話し合います。また、すべての問題に対して臨床心理学などの幅広い専門の知見を生かして対応いたします。

また、特に休職や復職に関わる問題や、職場ストレスへの対処に関しては、これまでも多くの方の支援に関わって来た実績があります。さらに、ご相談者の方の悩みに沿ってお話を傾聴させて頂くことで、面談中に心が軽くなるようなお手伝いをさせて頂きます。

 

問題解決療法

 ご自身の内面ではなく,家族や職場のストレッサーなどご相談者を取り囲む環境に問題があるときは,その問題を解決するための話し合いをします。問題を整理してポイントを明確にし,どんな行動をすればどのような結果がもたらされるのかを確認する手続きを通して,適切な解決策の創出と実行をいたします。
また,問題を話し合う中では,ご相談者様の気持ちを傾聴させて頂きます。問題解決と共にその場で心が軽くなるようなお手伝いもさせて頂きます。

自我状態療法

自我状態とは自己の一部あるいは一側面です。人格エネルギーを持ち、それ自身の歴史や信念や欲求、感覚体験、目的などを持っています。この自我状態は、内なる声として現れたり、イメージとして現れることがあります。また、身体感覚、感情、シンボル、色などとして現れることがあります。自我状態は解離性同一性障害における「交代人格」のように人物像として出てくるとは限りません。

これらの自我状態の間で、何らかの葛藤や機能不全があるときに、様々な症状として表面化することがあります。ときに、心理的な回復を阻害する要因となることがあります。そのときに、イメージを通して自我状態にアクセスし、それらと話し合うことで、葛藤を解消し、平衡状態を取り戻します。

スキーマ療法

認知行動療法において自動思考を生成させる信念体系のことをスキーマと呼びます。このスキーマには、自分は愛されていない、必ず失敗するなどの18の非機能的な信念があります。このスキーマによって、気分障害のみならず人格障害などの問題が生じます。このスキーマを修正するために開発されたのが、スキーマ療法です。

例えば、欠陥スキーマによって、人の目を恐れるチャイルドモードに陥った時に、新たにヘルシーアダルトモードと呼ばれる、情緒的に温かい大人のモードを練習することで、不安から自分を守り、自信を育て、傷ついたチャイルドモードを癒していきます。

こうした治療的再養育に取り組むことで、様々な問題の根源にある愛着の傷を修復します。